点字毎日さんの「作ろう!やさしい手料理キッチン」15〜梅風味の茶碗蒸し〜

点字毎日さんの「作ろう!やさしい手料理キッチン」15〜梅風味の茶碗蒸し〜

視覚障害者の方が読む新聞、
「点字毎日新聞」に、
2023年4月から、
レシピを連載させていただいております。

2年目の本年は、
3つのテーマに沿って、
レシピをご紹介させていただいております。

1.調味料3つでできる本格レシピ
2.20分でできる時短レシピ
3.旬の野菜を使ったレシピ

この3つのテーマに沿って、
月に1回ランダムにご紹介させていただきます。

今月6月は、
20分でできる時短レシピ、
梅風味の茶碗蒸し」です。

梅風味の茶碗蒸し
◇材料(2個分)
・たまご 1個
・しいたけ(小)2枚
・貝割れ大根 少々

・水 150c c
・白だし 大さじ1
・塩 1つまみ

・梅肉(チューブタイプ) 小さじ2分の1
・みりん 小さじ1

◇作り方
1.下準備と切り物をする。
梅肉とみりんは合わせておく。(茶碗蒸しのタレになります)

しいたけは軸を外す。(今回使用するのは、かさの部分のみ)かさは薄切りにし、しょうゆで下味をつける。

貝割れ大根は根元を切り落とし、よく洗って水気を拭き取り、3等分する。

2.茶碗蒸しのたまご液を作る。
小さめのボウルを2つと、茶こしを用意し、茶こしは水で濡らしておく。

ボウルに水・白だし・塩を入れて混ぜておく。

もう一つのボウルにはたまごをよく溶きほぐしておく。

3.白だしが入っているボウルの中に、よく混ぜたたまご液を茶こしを使って、少しずつ入れる。

茶こしにたまご液が残るようなら、再度混ぜてこす。

ボウルの中を軽く混ぜておく。

4.レンジで加熱する。
耐熱の器に、しいたけを分け入れ、たまご液を少しずつ流し入れる。

一つずつ、電子レンジ600ワットで1分から1分30秒程度加熱する。(レンジによって加熱時間は変わるので、ご注意ください。加熱が終わったらそのまま1分ほど蒸らす。火傷に気をつけて取り出す。

5.仕上げに梅肉ソースをかけ、貝割れ大根を乗せたら出来上がり。

茶碗蒸しって、
敷居の高い難しい料理。
と思っている方は多いのではないでしょうか。
わざわざ家では作らないわ、
という方も多いと聞きます。

でも、レンジで作れると思うと、
騙されたと思って作りたくなりますよね。
ね。
ね、そうですよね。
(少し強めに迫ってすみません。笑)

今回は、
茶碗蒸し用のボウルを2つ、
茶こしを用意しておくこと。
茶碗蒸し用の容器がなければ、
深さのあるマグカップとかでも大丈夫です。

あらかじめ必要な道具を準備しておくことは、
時短につながります。

たまご1個で2人分作れますので、
一つは出来立てを熱々でいただいて、
残りは冷蔵庫に入れて、
冷やし茶碗蒸しにすると、
これから暑くて食欲が落ちる時期にも、
つるんと美味しいです。

ポイントは、
たまごをよーく溶きほぐすことです。

菜箸を閉じてくるくる回すのではなく、
少し開いた状態でもち、
左右にまたは前後に、
断ち切るように手早く直線状に混ぜるのがコツです。
100円ショップなどで買える小さい泡立て器を使うのも良いです。
ここでしっかり混ぜることで、
茶こしでサッとこせるので、
時短にもつながります。

器選びのコツは、
少し大きめの器を使うこと。
あまり小さいと、
レンジの中でたまごが膨張して、
だし汁が溢れることもあるので、ご注意。

今回は、
しいたけを使いましたが、
もちろんお好みのキノコでOKです。
少ししょうゆで下味をつけることで、
食べやすくなります。
また、
お馴染みのかまぼこ・ぎんなん・小さく切った鶏もも肉など、
美味しく作れます。
トッピングの貝割れ大根ではなくても、
三つ葉・大葉・水菜でもOK。
何もなければ、
たまご豆腐のように、
たまごのみで作っても十分美味しいですよ。

茶碗蒸しのたまご液は、
たまごとだし汁が1対3、
と覚えると良いです。
たまご1個が平均約50グラムなので、
だし汁はその3倍の150ccになります。
また、
だし汁の中にたまご液を入れると混ざりやすいです。
逆だと混ざりにくいことがあるので、
注意が必要です。
水の中にたまごを入れるため、
「たま入れ」と覚えておくと
とっても便利です。

作れないと思っているのは、
簡単に作る方法と出会えていなかっただけだと思います。
是非とも、
作ってみようかな、
という気持ちを大切にして、
実行してみてくださいね♪

レンジ加熱も、
少し生っぽいな、
と思ったら、
10秒ずつ加熱を繰り返し、
ご自宅のレンジで、
ちょうどいい時間を探してもらえると
良いかと思います。

胃腸が弱っている時も、
茶碗蒸しはおすすめです。
元気な時も、
元気ではない時も、
食欲がある時も、
食欲がない時も、
一年中おすすめのレシピなので、
日々の暮らしに茶碗蒸しを♪
(謎のキャッチコピー)

では、
次回の更新もお楽しみに。