季節の野菜で学べるおいしい12のレシピ②〜カリフラワー〜

季節の野菜で学べるおいしい12のレシピ②〜カリフラワー〜

立春も迎えて、もうすぐ春ですね。
春といえば、お花。お花といえば、花野菜です。
(…こじつけ感があるのは、気のせいです)笑

視覚障害者の方のお料理教室の対面授業は、
今年は一年間お休み中の私たちですが、
旬の「野菜」を、月に一つずつご紹介しています。

2回目の今日は、白いお野菜「カリフラワー」です。

カリフラワーとブロッコリーは、なんだか似ているなぁと思いませんか。
実はこの二つは、キャベツの仲間なんです。
よく言われるのが、
キャベツを品種改良してできたのが「ブロッコリー」
キャベツを改良している途中で突然変異で白化したのが「カリフラワー」
カリフラワーの「フラワー」は、フランス語で「花キャベツ」のこと。
つまり、お花の蕾の部分を食べているわけなんです。
漢字でも、花蕾(からい)と書きます。
最近話題の「ロマネスコ」という黄緑色のピラミッド型の花蕾が特徴的な、ゴツゴツしたお野菜は、カリフラワーの仲間になります。

そんなカリフラワーですが、
美味しさの印は、花蕾(からい)がかたく、しまっていること。
日本では、白いカリフラワーが一般的ですが、
紫やオレンジのカリフラワーもあるんですよ。
さすがは、花野菜。なんだかウキウキしますね。

栄養面では、キャベツ同様ビタミンCの含有量が多いのが特徴的です。
風邪や感染症予防にもなりますし、美肌作用、免疫力アップも期待できます。
2〜3かけ食べれば、一日に必要なビタミンCの約半分が摂取できます。
小分けにカットしたものをまとめて茹でて、
冷凍保存することもできるので、
野菜が足りない時はコツコツ食べることができますね。

使い方は、まず軸の下の方を切り落としましょう。
周りの茎や葉を取り除いてから、小房に分けて使います。
何せ、大きく立派な茎と葉に包まれているカリフラワーですから、
取り除いたあとは、食べる部分がとても少なくなってしまい、
なんだかモッタイナイナ、、と思ってしまいますよね。
しっかりと火を通してあげれば、
スープに入れたり、きんぴらにしたりと、
ほっこりやさしい甘みが美味しいので、捨てずに使いましょう。

そんなカリフラワーを使って、
今月は「我が家の三つ星ピクルス」をご紹介します。
個人的に、お酢が大好き。
ピクルスは野菜が足りないときにも、
手軽に食べられるのでオススメです。
漬けてる時間が待ち遠しくて、
お好みの味に育てる楽しみもあり、ワクワクしますね。

◇材料
カリフラワー
きゅうり
セロリ
大根
人参
パプリカ
ラディッシュ
など、お好みの野菜をお好みの量で

◇調味液(4人分)
酢 250cc
水 20cc
白ワイン 20cc
塩 小さじ2
砂糖 大さじ2
赤唐辛子 1本
ローリエ 1枚
黒こしょう(ホール) 10粒程度

◇作り方
①ピクルス液を作る。
調味料を全て小さめの鍋に入れ、一煮立ちさせる。
ふつふつと音がしてきたら、火を止めてそのまま冷ます
②ピクルス液が冷めたら、密閉できる容器に入れる
③お好みの野菜をスティック状になるように細長くカットして漬ける。
カリフラワーは食べやすく、小さめにカットし、広げて耐熱皿に並べ電子レンジで1分ほど加熱しておく
④カリフラワーが温かいうちに、ピクルス液に漬け込む。
お好みでカットした野菜も一緒に漬け込み、一日漬けたら出来上がり

◇ポイント
・ピクルス液の保存期間は約3週間
・ピクルス液を入れる容器は、大きめのものにしないと野菜を入れた時に溢れてしまうことがあるので注意
・野菜の出し入れは、清潔な菜箸を使用すること

さっぱりしたクセのない味で、箸休めにぴったりの一品です。
ピクルスは、漬けるごとに味が馴染んでまろやかになっていきます。
この味をベースにして、唐辛子やお砂糖の量を調整して、
お好みの味にアレンジするのも楽しいですね。

季節によって、好きなものを好きなだけ食べられるピクルスは、
思ったより簡単に作れると思います。
色々考える前に、まずはさっくり作ってみましょう♪
あ、ちょっと酸っぱいな〜、とか
漬けが浅かったな〜、とか言いながらも、
だんだんお好みの味になっていくのを体感してみてください。
お、ちょうどいい♪とか、
これは超絶美味しいのできた!とか、
毎日のピクルス生活は、結構楽しめると思いますよ。

では、また次回の更新をお楽しみに。

【参考資料】
「からだに効く!野菜の新図鑑」宝島社
「基本のお料理ブック』オレンジページ

農林水産省 公式HP