季節の野菜で学べるおいしい12のレシピ③〜菜の花〜
- 2021.03.12
- 季節の野菜で学べるおいしいレシピ
東日本大震災から10年と1日です。
きっと心の奥で精一杯生きていこうと、みんなが思った一日だったんだろうと思います。
自分にできることを、ひとつずつ丁寧にやっていきたいですね。
そうそう、
大切な友人が教えてくれた大好きなお話があります。
ハチドリの一雫(ひとしずく)
森が燃えていました
森の生きものたちは われ先にと 逃げていきました
でもハチドリだけは 行ったり来たり
口ばしで 水の滴を一滴ずつ運んでは 火の上に落としていきます
動物たちが それを見て
「そんなことをしていったい何になるんだ」
と言って笑います
ハチドリは こう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」
このお話を教えてくれた友人は象を守るための活動をしています。
真っ直ぐ前を向いている姿勢が、本当にかっこいい尊敬する友人です。
誰に笑われても、意味がないと言われても、
自分にできることを精一杯頑張るハチドリを、
思い出し、よく自分の励みにしています。
この時期、卒業などで生活が一変する方などの励みになればと思い、
ご紹介させていただきました。(急に?)笑
今日はハチドリと共に、出来ることからコツコツと、
菜の花について学んでいきましょう♪
視覚障害者の方のお料理教室の対面授業はお休み中。
旬のお野菜について学んでいます。
今月は、春らんまん「菜の花」です。
春の訪れを感じるお野菜といえば、
千葉県のお花でもある「菜の花」です。
キレイな黄色い花を見ると、
心うきうき、
鼻水ずるずるしてきますね。(花粉症の人、ファイト!)
そんな代表的な春野菜の菜の花が食べられるのは、
お花が咲く前の蕾の時期だけです。
先月のカリフラワーもそうですが、
花野菜というのは栄養価がとっても高いんです。
お肌を若々しく保つビタミンCが豊富なほか、
免疫機能を正常に維持するβ-カロチン(ベータカロチン)、
貧血予防の鉄、
歯や骨を強くするカルシウムも含まれます。
また、ダイエット効果が期待できる食物繊維も含まれます。
美容にも健康にも良く、
ダイエット効果もあるなんて、
菜の花おそるべし。食べるしかないですね。
おいしい菜の花の選び方ですが、
菜の花は鮮度落ちが早いのも有名です。
まずは茎の切り口が新鮮なもの。
手で触ってみて少しでも鮮度を感じるものがおいしい印です。
また蕾の部分が硬くしまっているのも、見極めの一つです。
蕾の部分は指でつまんで1ミリ玉くらいの小さな蕾が、
たくさん密集して1センチほどになります。
このご時世なので、
あんまりベタベタ触っているとお店の方に迷惑かもしれませんが、
乾燥していないお花を探してみましょう。
蕾が開いてきているものは、
もちろんお花が咲いてきているということです。
お花が咲くと、苦味を感じてしまい美味しくありません。
あまりに蕾が開いているものは、
食べるのは諦めて小さな花瓶に入れて、
切り花として春を楽しんでみてください。笑
少し苦味のある菜の花は、
からし和えなどの副菜としていただくことが多いですが、
今回は主役のメニュー「菜の花とアサリの春のうきうきパスタ」
をご紹介します。
◇材料(2人分)
スパゲッティ 200グラム
茹で湯 2リットル
塩 20グラム
菜の花 1束
アサリ 180グラム
にんにく 1かけ
オリーブ油 大さじ1
白ワイン 大さじ1
◇下準備
・菜の花
茎の根元の固い部分を切り落とし、半分以上の長さに切る
・アサリ
両手でこすり洗いをして汚れを落とす
・にんにく
皮をむき、縦半分に切って包丁の腹でつぶしておく
◇作り方
①鍋に茹で湯を沸かし塩を加え、スパゲッティを茹でる。
茹で時間の残り2分になったら菜の花を加えて一緒に茹でる
②フライパンにオリーブ油とニンニクを入れ、
弱火でいい香りがするまで加熱する。
良い香りがしてきたら、木べらで軽くつぶしておく
③アサリを加えて軽く炒めたら、白ワインを加えてフタをし、中火で2分ほど加熱してアサリの口を開かせる。
スパゲッティの湯で湯をお玉に1杯ほど加え、よく馴染ませておく
④茹で上がったスパゲッティと菜の花の水気をしっかりと切り、
フライパンに入れ、ソースとよく絡める
⑤お皿に盛り付けて出来上がり
辛いのがお好きな方は、
にんにくと一緒に唐辛子を炒めると、
ピリっと引きしまって美味しくなります。
アサリの旨味と、菜の花の香りを味わって、
なんとも心うきうきの春パスタになります♪
春は、別れと出会いの季節です。
悲しかったり、
不安だったりもするけど、
うきうきしたり、
ワクワクしたり、
緊張しながらも成長していく季節ですよね。
ハチドリのように、
できることからコツコツと頑張っていきましょう。
もうすぐ桜も咲きます。
自分らしく、この春を迎えて歩んでらしてくださいね。
【参考資料】
「からだに効く!野菜の新図鑑」宝島社
「基本のお料理ブック」オレンジページ
「ハチドリのひとしずく いま、私にできること」辻信一監修
農林水産省 公式HP
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